bellwoの中国留学日記

中国政府奨学金で留学した記録です(2018.9-2019.7)

「双11」~ポッキーの日とか言ってはしゃいでる場合じゃねえ

11月11日というと日本ではすっかり「ポッキーの日」ですが

中国でも「双11」という、今や特別な1日です。

f:id:jersey_zephyr:20181111040453j:plain

「双11」すなわち「光棍節」はもともと「独身者の日」として始まったイベントのようです。

その来歴についてはwikipediaの記事に譲るとして、

いま「双11」のメインイベントはといえば、間違いなくネットショッピングの特売日です。

 

中国のネット通販ポータル「淘宝(タオバオ)」では、毎年この日を1年で最大の特売日と位置づけて大々的なキャンペーンを打つのが慣例のようです。

 

f:id:jersey_zephyr:20181111040544j:plain

 

双11の3週間ほど前からクーポンを集めるためのミニゲームや各店舗の特売の情報が発表されてゆき、徐々に期待感が高まっていきます。

ちょうど一週間ほど前に現地の学生に聞いた話を披露しましょう。

「毎年学生があまりに淘宝に熱中するので、ある大学では双11の日にネットを遮断するようになり、学生から顰蹙を買っている」

「私の友達は「今年の双11は2000元以内に抑える」と言っていました」

弁当屋の配達員の初任給が3000元、私が留学している大学の学生が家庭教師をして時給40元というところから、「2000元以内に抑える」という言葉のスケール感を想像してください。

 

キャンペーンの内容はというと、「○○元買えば××元割引」という日本でもおなじみのものから

  • 「前日までに手付金を払うと総額から手付金と同額を割引」
  • 「最初の30分全商品半額」
  • 「最初の15分間、毎分一人に新型iphoneをプレゼント」
  • 「最初の100人は1000元買うと2000元分プレゼント」

などなど、パンチの利いたフレーズが並びます。「最初の○○分間」というキャンペーンの多さに、顧客の奪い合いの凄まじさが垣間見えます。

 

f:id:jersey_zephyr:20181111040539j:plain

各店舗独自のキャンペーンのほかに淘宝全体で有効なクーポンも用意されており、欲しいものをリストアップしてみても最終的に何がいくらで買えるのかを事前に把握するのは非常に困難。日付が変わってから決済画面で初めてカートの中身の総額が確認できるという有様なのですが、ここでは「こんなに値引きされるのか!」というお得感があります。割引まわりの諸々は率直に言って煩雑にすぎると思うのですが、結果として顧客満足度と消費額を同時に上げる、いい塩梅の演出になっているのかもしれません。

 

ちなみに私は冬物の衣料品などを購入しました。

ポッキーは買っていません。

 

 

次回は現地大学のサークル新歓、物価、宅配ボックスあたりのどれかについて書く予定。