bellwoの中国留学日記

中国政府奨学金で留学した記録です(2018.9-2019.7)

【人物紹介 翻訳】写真家

両親に連れられフランスからイングランドに流れ着いたジョゼフは、兄弟友人を失った悲しみから絵画にのめり込んだ。

来る日も来る日も、ジョゼフは自分の変化を絵に記録し続けた。絵の中では、彼はまるで兄弟や友人たちと離別したことなどないかのようだった。しかし、画用紙の中の記録は所詮偽物の鏡像に過ぎず、どのように描いたところでそれが真実にはなり得ないということに、彼はやがて気がついてしまった。

それからの苦しみに満ちた長い絵画生活は、「見たままを永久に保存できる」と称する機械との出会いによってようやくひとつの区切りを迎える。まるで真実を記録する方法を得たかのように、ジョゼフはこの不思議な機械を使って一切を記録した。しかし、初めこそこの機械の寸分違わず現実を写し取ることに新味を覚えたジョゼフだったが、時間の経過とともにやはり悟ってしまったのだ。写真の裡に留めたものもまた影にすぎない。写真の外では、物も、人も、壊れ、衰えてゆく。幼くしてこの世を去った彼の双子の兄弟のように。彼が真に望んだのは、現実の万象の一時の鮮やかさを永久に保存し、写真の中のものを「蘇らせる」ことなのだ。

それからジョゼフは「霊魂学」なるものに傾倒するかたわら、写真機に奇妙な改造を試みるようになった。彼は身近な友人たちに、写真の中に霊魂を保存する方法を見つけたと嘯きはじめた。人々は彼が年のために耄碌したものと思ったが、やがて彼らは、ジョゼフに写真を撮られた人々が一人また一人と姿を消していることに思い当たった。

人々が恐慌めいてジョゼフの家に押し入ったとき、あの写真家の姿はすでにそこにはなかった。仕事部屋の壁は、多種多様の活き活きとした肖像写真で埋め尽くされていた。その鮮やかさは、まるで写真の中の人々が壁から彼らを見つめているかのようだった。

ジョゼフ・アズラエル
この衣装の名前はアズラエル
神話においてアズラエルは死を司る天使です。
神秘的かつ優雅な衣装。
イベントの時にはプレゼント形式でショップに並ぶでしょう。

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